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我が師、エドゥアルド・フェルナンデスのコンチェルト映像

先生たちのつぶやき

 我が師、エドゥアルド・フェルナンデスが昨年ブラジルで行った協奏曲の映像がアップされていることを知りました。演奏曲目はアーノルド「セレナーデ」とブローウェル「カタルーニャ人の肖像」のライブ映像。素晴らしい演奏です!生徒たちにはエドゥアルドのヴィブラートのかけ方を是非勉強してほしいと思います。単音のふくよかなビブラートはギターのそれというよりは、チェロを感じさせます。
  ブローウェルの「カタルーニャ人の肖像」は僕とエドゥアルドにとっては思い出深い作品です。彼は当時、ロンドン・デッカ・レーベルと年2枚録音する契約になっていて、僕らウルグアイに住むギター学生はその都度、エドゥアルドの新レパートリーの実演を聴く恩恵にあずかっていました。1990年頃だったと思いますが、彼はコンチェルト・アルバムを用意していました。チャッペルのカリブ協奏曲とブローウェルのリエージュ協奏曲です。彼がイギリスに録音に出かける前、僕がレッスンに訪ねると「ゲンタロー、悪いんだけどレッスンを休みにしていいか?練習聴いていっていいから」と言って、聴かせてくれたのがこの「カタルーニャ人の肖像」です。リエージュ協奏曲はオーケストラが準備できず渡航直前に曲目変更を言ってきたそうです。その後CDに仕上がった録音は完璧なものでした。
 僕は日本に戻ってエドゥアルド想い出の「リエージュ協奏曲」と「カタルーニャ人の肖像」両方ともを演奏することが出来きました。師匠のおかげだと思います。そういう経緯もあって今回、彼の実演映像をとても感慨深く聴きました。

Posted by G.Takada

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