14年ぶりに待望の来日公演を果たしてくれたアルヴァロ・ピエッリ。僕とアルバロの関係はというと25年前に僕がウルグアイ留学時代に習った師であり、カルレバーロ門下の同門、そして友人でもある存在。そのアルバロが日本滞在最終日にアルトフィールドを訪問してくれました!
10月22日に銀座ヤマハホールで開催されたリサイタルは超満員でチケットはソールドアウト!熊谷俊之くん、朴 葵姫さんとピエッリ先生の二重奏の素晴らしさも手伝って、終演時に客席は感動の渦。日本では珍しいスタンディングオベーションで幕を閉じました。
23日にはやはり銀座ヤマハにてマスタークラスがありました。こちらも立ち見が出るほどの盛況振りです。6人の受講生の皆さんはとてもレベルが高く、ピエッリ先生もそれに応えて熱が入り、終了時間が大幅にオーバーするほどでした。
その翌日、アルバロご夫妻は札幌に移動して、マスタークラスとやはり満員札止めとなった札幌公演を26日に終えて、東京に戻ってきたのが27日。そして帰国前日の28日にアルトフィールド音楽教室でパーティーを企画したのです。
アルバロ夫妻が貴重なフリーな日本滞在中の一日を割いて会いに来てくれるのですから、アルトフィールドのスタッフ以外にも若いギタリストたちを急遽集めました。ピエッリに会おうとたくさんの若いギタリストが集まってくれて、飲んで、食べて、演奏して・・・・。
最後にはアルバロもギターをとって、コンサートでは弾かなかったレパートリーのポンセ、リョベートやロドリーゴを惜しげもなく披露してくれて、最後には「ゲンタローのためにウルグアイのミロンガを」といってホセ・ピエッリの作品を弾いてくれました。
写真は僕が日本で入手した彼の祖父にあたるホセ・ピエッリの楽譜を見て、喜んでサインをしてくれたアルバロと記念に撮った一枚です。
生徒の持つ新しい今井ギターを試すアルバロ。
パーティーの席でも若いギター学生の演奏を真剣に聴くアルバロ先生。
今回、ピエッリ先生と接触を持った青少年ギタリストたちには大きな影響を与えたことでしょう。一人の天才音楽家との出会いは、感受性豊かな若者たちの人生を変えうるだけの力があるのですね。
また日本に来てくれることを願いましょう。
Posted by G.Takada