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海外の国際コンクール

先生たちのつぶやき

先日、ウィーンから熊谷俊之が一時帰国してアルトフィールド事務所に立ち寄ってくれました。その時、レッスンに来ていた秋田勇魚、小暮浩史ともつ鍋屋に繰り出し、海外のコンクールの話に盛り上がりました。熊谷はもとより、小暮、秋田、そして河野智美も海外の国際コンクールに出場経験がありますが、世界レベルの強豪たちと戦った後では別人のような演奏になっていて驚かされます。
 僕も留学時代にタレガ国際、セゴビア国際、アランブラ国際、チリのビーニャ・デル・マル国際、メキシコのポンセ国際と多くの国際コンクールに出場しましたが、今や世界を飛び回る演奏家たちと当時しのぎを削って戦い、友好を深めたことが僕の貴重な財産となっています。
 その中でもスペインのアルムニェカール市で開催されているアンドレス・セゴビア国際コンクールに出場したことは僕のギター人生の大きな転機となりました。このコンクールのサイトは最近できて、URLは

Certamen Internacional de Guitarra Clásica – Andrés Segovia

です。このコンクールの歴史は

http://www.certamenandressegovia.com/historia.php

に詳しく書いてあって、「セゴビアはこのコンクールに自分の名をつけることを喜び、『このアルムニェカールのコンクールは特に音楽性に重視し、特別に優れたものにのみ賞を与えること』という唯一の条件の下に許可した」というポリシー通り、第1位が空席の回が何度もあります。
 僕が参加したのは第5回開催の1989年で、本選に残ったのは9名で
1位 フランチェスコ・モッキア(イタリア)
2位 エドワルド・バランサーノ(ウルグアイ)
3位 カルメン・マリア・ロス , アレックス・ガロベ(両者ともスペイン)
その他の本選出場者
フアン・カルロス・アメストイ(ウルグアイ)パリコン2位
ゲート・クラッセンス(ベルギー)ポンセ国際1位
マルガリータ・エスカルパ(スペイン) 
マルコ・ソシアス(スペイン) 
高田元太郎(日本)

この難関で知られるコンクールに、このメンバーとともにファイナリストに選出されたことはその後の自信につながりました。また、この時バランサーノとアメストイのウルグアイ勢と知り合ったことでウルグアイ留学が実現することになり、大きな転機となりました。

 このコンクール、今年は11月に行われます(僕が出場した時は年始の1月2日からでした。そのためには大晦日をコンクール開催地で過ごしました。これも忘れがたい思い出です)。今年の優勝者は誰になるのでしょうか?日本人の入賞者も1992年の大場悟史さんだけというのも寂しいですね。若手に期待します!

Posted by G.Takada

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